「いつかは子供が欲しいけど、いまは仕事を頑張りたい」
現代社会において、積極的に仕事でキャリアを積む女性が増えてきています。このような女性を、私たちは「キャリア女性」と呼んでいます。
キャリア女性は、大学や大学院を卒業した後、仕事に就くことが多いですが、仕事ができるようになってきて楽しいと思える3~5年目くらいで「出産適齢期」を迎えます。
そしてそのタイミングで周囲の友人が結婚・出産していくのを見て、「いまは仕事を優先したいけど、妊娠リミットもあるし、私はいつまで子どもが産めるんだろう...」という漠然とした不安に駆られます。
私もその一人でした。
私は大学院を卒業した25歳で企業に就職し、海外勤務でのキャリアアップを考えた時には28歳でした。駐在が決まるまでの期間や駐在先でのキャリア年数、帰国してから結婚出産...と考えると、出産できるタイミングが高齢出産の年齢でした。そのとき初めて、キャリアかライフかどちらかを選択しなければならない状況に直面しました。
女性の高学歴化や社会進出が進む中、晩婚化晩産化は急速に進み、いまでは日本の5.5組に1組が不妊治療を行っています。一方で、妊よう力(=妊娠できる能力のこと)という生物学的進化は進んでいません。
つまり、キャリアアップと出産適齢期が重なり、どちらかを選ばなければならないという現状が、現代社会における大きな課題です。
「同じ悩みで苦しんでいる人が世の中にいるのではないか」
そう思って、私たちはこの事業を立ち上げました。
医療生命科学の研究に従事し、ダイバーシティの最先端をいくグローバル企業に勤めてきた私だからこそ、
バイオ生命科学とダイバーシティ両方の視点でこの社会課題の解決に寄与できるのではないかと考えています。
課題を抱える本人だけでなく、女性を支える企業や国が一緒になって、この大きな課題に立ち向かっていくべきだと思っています。
みなさんとなら、この世界を変えていけると信じています。
代表取締役 CEO
志賀遥菜Haruna Shiga