NTT西日本|すでにある制度に加え、個々のライフデザインに合わせた細やかな支援を進めます。真のニーズに寄り添った “ライフとキャリアの両立”の制度設計を行うために

NTT西日本様について
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安心・安全な情報通信インフラを提供するとともに、情報通信事業で受け継ぎ磨き上げてきた技術やアセットとノウハウの活用、次世代新技術「IOWN」の社会実装、パートナーとの共創を通じ、社会の課題解決・価値創造と事業成長の両立に取り組んでいます。
また、Well-beingの最大化に向けて、いきいきと働ける環境づくりの一環として社員エンゲージメントの向上、健康の維持増進に向けた取組みにも力を入れています。
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今回お話を伺った方のお名前・ご所属
- NTT西日本 総務人事部 労務厚生部門長 太田 慎吾さま
- NTT西日本 総務人事部 労務厚生部門 健康経営推進室 企画担当 担当課長 山田 剛さま
- NTT西日本 総務人事部 労務厚生部門 厚生担当 担当課長 楠本 誠さま

EggU(エッグ)トライアル導入に至った経緯について教えてください。
「ミクロ」なニーズの探索と検証、具体的にはどういったイメージですか?
例えば、当事者本人が描くキャリアプランの中で「理想のゴールに辿り着くためには、何歳でどのポジションに就く必要があるのか?」や、キャリアアップ目的での海外派遣などに関心がある場合に「どのような計画を立てるべきなのか?」など様々な観点とそれに対する課題があります。
さらに同時並行で「妊娠・出産や子育てなどのライフ設計」を検討する人もいます。従業員それぞれが理想どおりのキャリア・ライフプランを描けるよう、さらなるニーズに合わせた制度や仕組みによってバックアップする必要があります。

「自身のキャリアビジョンを会社に伝える」メリットを社内文化として醸成したい。
従業員が自らのライフプランを企業側にあらかじめ共有することには、メリットがあります。なぜならそれぞれのキャリア・ライフプランの実現に向けて、総務人事で部門の事前配置を検討できるからです。
普段仕事をする中で配慮してほしいことや希望があれば「遠慮なく伝えてください」と従業員には伝えていますが、やはりそうできる人ばかりではありません。
一方で異動や配置が決まってから「本当はこうしてほしかった」と伝えられても、総務人事としてそこから軌道修正をかけることは短期的には難しくもあります。
とはいえ従業員側の一般的な考えとして、企業側に自身のキャリア・ライフプランを伝えることの影響に不安や懸念を抱く人もいると思います。
ですが、少なくとも当社人事のポリシーとしては、従業員それぞれの「ライフと仕事の両立」に向けた”寄り添い人事”を通して、従業員本人が自分のやりたいことを見つけ、その実現に当てはまる部門や頑張り方を会社と相談する形をとっています。
そのため「なにか希望があるのであれば、言った方がメリットになる」という企業風土や社内文化を一層醸成していく必要があると考えています。

EggUは、従業員のさらなるニーズの探索をする上でどのように役立ちましたか?
ひとりひとりのライフプラン設計に「からだ軸」を取り入れることができる。
今回は、総務人事内で希望者を募りEggUのトライアル利用を実施しました。結論、利用した9割以上から「満足」に相当するフィードバックを得ました。
対象ユーザーは入社5〜8年程度で30歳前後にあたる女性社員です。この年代は当社全体で見ても、産休・育休に入る人や、役職につく人もいるため、ライフ/キャリア設計に対して悩みや不安を抱きやすい層でもあります。
EggUでは、AMH検査とその結果を踏まえたカウンセリングによって、従業員ひとりひとりが「からだ軸」でライフプランをどう設計するか?ということを、医療の専門知識をもった社外のカウンセラー(EggUカウンセラー)と相談することができます。
この取り組みによって、これまで我々が気づいていなかった観点が明らかになりました。
業務面のサポートだけでなく「体面の不安」を解消する社内の仕組みが必要。
EggUの利用後アンケートにおいて、キャリアプランを考える上で「社内の女性管理職の皆さんは女性特有の悩みとどのように向き合いながら、管理職という業務をこなししているのか?」という問いがありました。
キャリアプランにおける「仕事軸」の不安がある点はイメージがつきやすいですが、ホルモンバランスや女性特有の悩みを含む「体軸」の不安があることは、当事者ではない男性には気付くことのできない視点でした。検証を通したからこそ見えてきた「ミクロの課題」の一つです。
EggUトライアルを経て、今後に活かしたいことを教えてください。

「ライフとキャリアの両立」体裁だけでなく真のニーズに寄り添った制度設計を行うために。
今回、EggUのトライアル導入において最も価値があったことは、利用者それぞれの個別コメントからミクロの課題が明らかになったことです。また、利用満足度も高かったので社内での取り組みも広げていきたいです。
「仕事と子育ての両立」「ライフとキャリアの両立」を目指す、と言ってしまうのは簡単ですが、綺麗な言葉で片付けずに個別の事例から見えてくる課題に対して、細やかなサポートを行っていきたいです。
【参考】NTT西日本様で実施されている各種お取り組み|2025.2月時点
従業員のライフステージの変化時のキャリアとライフ両立支援
・会社独自の制度充実
ー3歳までの育児休職制度
ー小学校3年生までの短時間勤務
ー積み立て有給休暇の仕組み
・男性育児休暇取得推進
ー生後4週間での育児関連休暇/休職取得推進
・柔軟な働き方の推進
ー遠隔地からの勤務を可能とするリモートスタンダート制度
ー育児事由により退職した社員の再採用
・社内コミュニティ(ERG)充実
ー育児にかかわる社員どうしがつながり支援しあえる仕組み
上述に加え、詳細の内容については以下HPから
【NTT西日本ダイバーシティ推進の取り組み】
・女性活躍推進、両立支援:https://www.ntt-west.co.jp/diversity/women/
・制度、ダイバーシティデータ、認定等:https://www.ntt-west.co.jp/diversity/data/
・サステナビリティレポート・データ:https://www.ntt-west.co.jp/sustainability/download/
