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EY Japan|気づきが、次のアクションに変わる。EggUから始まる組織の新たな一歩

「キャリアのために出産を後回しにしてきた。でも、子どもができなかったらどうしようと悩み、病院に行くまでに時間がかかりました」。
 これは、EggUの導入に携わった上甲さんの実体験です。

EY Japanでは、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルーシブネス)を組織の中核と位置づけ、一人ひとりが自分らしく働ける職場づくりに取り組んでいます。その中で、「自分のからだやキャリアについて、もっと前向きに向き合える環境をつくりたい」という思いから、「EggU(エッグ)」の導入が始まりました。

今回は、EggU導入の背景や社内での反響、今後の展望についてご紹介します。

EY Japanについて

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EYは「より良い社会の構築」をパーパスに掲げ、世界150以上の国と地域で約40万人のプロフェッショナルが監査・税務・戦略・コンサルティングなど幅広いサービスを展開するグローバルファームです。日本では約1万2,500人が在籍し、各専門領域の法人が連携しながら企業や社会の課題解決に取り組んでいます。

中でもDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)はイノベーションと持続可能な成長の基盤と捉え、女性リーダー育成、育児・介護との両立支援、フレックス・リモート制度100%導入など、多様な人材が安心して能力を発揮できる環境づくりを推進しています。また、2025年度までにDE&I視点を持つ取引先を20社登録するなど、社外も含めた変革をリードしています。

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回お話を伺った方のお名前・ご所属

  • EY Japan DE&I リーダー 梅田 惠さま
  • EY新日本有限責任監査法人 上甲佳苗さま
  • EY新日本有限責任監査法人 山岡裕子さま

導入のきっかけは、個人の悩みや違和感から

上甲さん

「なぜ女性だけが仕事をセーブするのか」──そんな小さな違和感から、この取り組みは始まりました。

実際に、キャリアと妊娠・出産のタイミングに悩んだ経験や、不妊治療に関わった経験のある社員もおり、「制度はあっても、具体的にどう考えていいのかわからない」と感じる声が多くありました。

そんな中で、「まずは自分のからだの状態を知ることが、前向きな一歩になるのではないか」と考え、EggUに出会いました。EggUは、AMH検査を通して、自分のからだと向き合う機会を提供してくれるサービスです。

このサービスを通じて、「漠然とした不安」から一歩抜け出し、自分らしい人生やキャリアを考えるサポートができるのではと感じました。

EggUは、まさに探していたサービスでした

EggUを提供するBeLiebeとの出会いは、女性起業家を応援するビジネスコンテストがきっかけでした。

登壇していたBeLiebeの代表の話を聞いた社員が、「この人なら、本気でこの課題を変えてくれる」と強く共感し、ビジネスの支援ができればと思いました。ちょうどその頃、家庭とキャリアの両立に悩む社員が社内にも多く、「こういうサービスを探していた」との声が上がっていました。

偶然の出会いから始まったご縁が、今回の導入へとつながっていきました。

社員からは、予想を超える反響でした

山岡さん

とはいえ、EggUはプライベートなテーマに関わるサービスです。導入には、どの部署で始めるか、どのように社員に案内するか、配慮すべき点も多くありました。

最初は一部拠点から始める予定でしたが、他部署でも関心が高まっていたタイミングと重なり、最終的にはEY Japan全体での導入が実現しました。社内メーリングリストなどで告知をしたところ、募集に対してすぐに定員を超える反響があり、「これほどまでにニーズがあったのか」と実感しました。

EggUがきっかけに。社員の声から広がる次のアクション


EggUを利用した社員からは、「自分のことをちゃんと考える機会になった」「一歩踏み出すきっかけになった」といった声が寄せられました。

サービス終了後には、参加者アンケートの結果も共有され、次にどんな支援が求められているのかが見えてきました。現在はそのフィードバックをもとに、からだやキャリアについて考える「からだ軸で考えるワークライフプラン」というセミナーの実施など、次のアクションにつなげています。

単発で終わるのではなく、社員一人ひとりの気づきを起点に、継続的な支援へとつなげていける点も、EggUの大きな価値だと感じています。

誰もが「自分の居場所」と感じられる組織を目指して

梅田さん

EY JapanでDE&Iを推進するリーダーの一人が、梅田惠(うめだ・めぐみ)さんです。DE&Iリーダーとして、社内外での取り組みをリードしています。
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梅田さんは語ります。

「制度が整っているだけでは不十分。実際に使ってもらうには、世代間の価値観の違いやライフステージごとの不安に寄り添う必要があります。今は選択肢が増えた分、かえって迷う人も多い。だからこそ“ガイド”が必要なんです」

たとえば男性の育児休業ひとつとっても、かつては「キャリアからの逃避」と見られることもありましたが、今では「優秀な社員が積極的に取得する、当たり前の選択肢」へと変化しています。

また、EggUの導入についても、

「EY JapanはEggUの購入率が非常に高かった。質問も殺到しました。それだけ、みんなが“知りたかった”ということ。女性だけでなく、男性社員の関心も非常に高く、“パートナーのために”と申し込んでくれた方も多くいました」

と話します。

梅田さんは、こうした変化を受けて、男性講師のセミナーや、管理職向けの1on1研修なども検討しています。

「職場で話しにくいテーマだからこそ、学びの場を用意して、自分でライフプランやキャリアプランを立てられるようになってほしい。それが“孤立しない職場”につながると信じています」

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