EY Japan主催 | からだ軸で考えるワークライフプラン セミナーレポート


2025年6月10日、EY Japan主催のオンラインセミナー「からだ軸で考えるワークライフプラン」に、株式会社BeLiebeの代表取締役 志賀遥菜が講師として登壇致しました。本セミナーは、EY Japanで働く中で妊娠・出産やライフイベントをどう捉え、どのようにキャリアと向き合うかを考える機会として企画されたものです。
当日は、視聴者が匿名でコメントや質問を投稿できる仕組みを取り入れたことで、登壇者の言葉に対する共感の声や、立場にとらわれない率直な意見が次々と寄せられました。参加者がただ話を聞くだけでなく、「もし自分だったら」と自身に引き寄せて考えるきっかけとなり、主体的にセッションに参加する空気が生まれました。
自分らしい選択のために、まずは「知る」ことが重要
―― セミナー企画者の想い

今回のセミナー実施に至った背景には、企画者である上甲さんご自身の実体験がありました。
「不妊治療を始めてから初めて知ることがあまりにも多く、知識があればもっと早く行動を起こせていたと感じました。仕事が忙しい中でも、適切な知識を得た上で自分の人生を考える機会を多くの人に持ってもらいたい。そして、“あの時こうしていれば”と後悔する人が一人でも減ってほしい。そう願う中で、このセミナーの存在を知り、ぜひ実施したいと思いました」
自分らしい選択ができる社会に向けて、まずは「知る」ことの重要性を伝えるセミナーをーーそんな想いが出発点でした。
DE&I推進の一環として、自分の「からだ」と「キャリア」に目を向ける機会を
EY では、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を組織の中核と位置づけ、「誰もが自分らしく働ける職場づくり」に取り組まれています。その一環として、「自分のからだやキャリアについて、もっと前向きに向き合える環境をつくりたい」という想いのもと、今回セミナーの開催に至りました。

妊娠・出産と仕事のリアルを知り、キャリアを描く
セミナーは2部構成で行われました。
第一部:インプットセミナー

BeLiebeから「妊娠・出産・産後のからだの変化と仕事への影響」をテーマに講演を行いました。不妊検査や治療に関する現状、年齢と妊娠率の関係、妊活に必要な期間、働く女性が直面する両立の難しさなど、参加者にとって身近でありながら意外と知られていないことについて語られました。
「どのライフステージにいても、“自分のからだを自分で管理すること”が大切である」というメッセージは、多くの共感を呼びました。
「参加者から“知らなかったことが多かった”という声が届いており、リテラシーを上げるために必要なセミナーだったと感じています」(セミナー企画者:EY上甲さん)
第二部:ワークショップ
後半のワークショップでは、EYの竹村さんがご自身の育児と仕事の両立経験をシェア。続いて、ライフイベントとキャリアを同時に見つめながらプランニングするワークに取り組みました。

参加者はプランニングシートを用いて、出産・育児・昇進・転勤などのライフイベントとキャリア計画を時系列で並べ、現実的なスケジュールを可視化。自分の将来に向き合い、頭の中にあった“なんとなく”を“具体的な行動”に落とし込む時間となりました。
「なんとなく考えていたことも、実際に可視化すると今まで見えていなかったことに気づけた。こうした時間を設けることで、各自がじっくりと自分の人生と向き合う機会になると実感しています。状況は変化していくものだからこそ、こうしたワークを定期的に行うことで軌道修正しながら人生設計していけるのではないかと思いました」(セミナー企画者:EY上甲さん)
からだに向き合い、未来を描くきっかけに
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セミナーの最後、参加者に「明日からやってみようと思うこと」を書いてもらいました。
単なる感想にとどまらず、自分の生活やキャリアと真剣に向き合い、「パートナーと話してみる」「妊活について考え直す」といった具体的な行動を言葉にする参加者が多く見られました。
学びを“知識”にとどめず、“行動”へとつなげる力強い第一歩が、多くの方の中で芽生えた時間となりました。
- 「不妊治療が必要な人が思ったよりも多く、子供がほしい年齢から逆算して早めに行動する必要があると感じました」
- 「妊娠出産の時期について漠然と考えていましたが、ワークシートを使って他のライフイベントと並べて見てみると非現実的な所もあり、考え直すきっかけになりました」
- 「パートナーと将来の計画について話してみようと思いました」
- 「自身のからだと向き合い、不妊の可能性も考えて早めに妊活したいことをパートナーに相談しました」
特にワークショップへの満足度が高く、「キャリアとライフイベントを一緒に考える機会は貴重だった」との声が多く寄せられました。
自分らしい選択のために、「からだ軸」の視点を
今回のセミナーでは、BeLiebeが提供する「EggU」のコンテンツを活用しながら、「知ること」「考えること」「行動のきっかけを得ること」を後押ししました。
こうした“からだ軸”の学びは、社員一人ひとりが自分の人生を主体的に設計するための基盤となります。
BeLiebeでは今後も、「働くを、自分らしく」実現できる環境づくりを支援してまいります。