ダイキンTIC × BeLiebe共催セミナー開催レポート「仕事と家庭を両立できる社会へ」


2025年3月11日、ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター(以下、ダイキンTIC)と株式会社BeLiebe(以下、BeLiebe)は、「仕事と家庭の両立」をテーマとしたセミナーを共同開催しました。

子育て中の社員や、将来のライフイベントに不安を抱える若手社員、子育て中の部下を支えるマネージャー層など、多様な立場の150名以上の社員が参加。セミナーは1日にわたる2部構成で行われ、参加者はそれぞれの立場から「キャリアとライフイベント」「部下との向き合い方」「限られた時間での成果の出し方」についてじっくりと考える濃密な時間を過ごしました。
当日は、視聴者も匿名でコメントや質問を投稿できる仕組みを用意し、登壇者の言葉に共感する声や、立場を問わない率直な意見が次々と寄せられました。参加者が一方的に話を聞くだけでなく、「自分だったらどうするか」を考えながら、能動的にセッションに関わる時間となったことも本イベントの大きな特徴です。
将来に漠然とした不安を抱える若手社員から、両立する部下との関わりに迷うマネージャー層まで。多様な立場の社員それぞれが、自分自身やチームにとっての“両立”のあり方を見つめ直し、明日からの行動につながるヒントを持ち帰る1DAYイベントとなりました。
第一部|キャリアをあきらめない。自分らしく働くためにできること

第一部では、ダイキンTICの方より、社内制度や育児支援策についての紹介があり、BeLiebeからは「ライフステージに合わせたキャリア戦略」をテーマにした講演を行いました。
「子どもができたら、どんなふうに働けるのか」「キャリアとの両立は本当に可能?」
そんな漠然とした不安を持つ社員の方々にとって、自分の未来を描くきっかけになるような時間に。
講演では、「Only oneのキャリア」や「不安や悩みの書き出し」の大切さにも触れ、“誰かの正解”ではなく“自分にとっての納得解”を探すキャリアづくりの視点が印象に残りました。
第二部|子育て中の部下とどう向き合う?マネジメントのリアル

続く第二部では、BeLiebeからDE&Iの視点を交えたマネジメントのポイントをお伝えした後、ダイキンTICの管理職3名と若手社員1名によるパネルディスカッションを実施しました。
テーマは「時間」「コミュニケーション」「マインドセット」「配慮」。
これらは事前に参加予定者へ実施した匿名アンケートで多く挙がった悩みをもとに設計されたもので、参加者自身の課題意識に即したテーマに沿って、上司・部下それぞれの立場からの本音が交わされました。
それぞれの立場から語られた体験や気づきには、上司・部下を問わず、多くの共感の声が寄せられました。
特に印象的だったのは、上司自身の育児経験や迷いの共有。
「上司も同じように悩んでいるんだ」と知ることで、部下が安心して本音を話せる関係性が育まれることが改めて実感されました。
セミナーを終えて|仕事と家庭、“自分らしい両立”を考えるきっかけに

セミナー後に実施したアンケートには、72名の方から回答が寄せられました。
特に「実体験に基づいた話が心に残った」「自分の状況に置き換えて考えられた」といった声が多く、テーマの身近さと切実さが改めて浮き彫りになりました。
参加者の声から、以下のような学びや発見が見えてきました。
「仕事と家庭」の葛藤は、誰にとっても“じぶんごと”
「時間が足りない」「周囲の目や評価が気になる」といった悩みは、性別や役職を問わず多くの方が抱えていることが見えてきました。
育児真っ只中の方はもちろん、これからライフイベントを迎える若手社員にとっても、決して他人事ではありません。そして実は、そうした部下を支える立場にある上司にとっても、同じように悩みがあることがわかりました。
たとえば、「成長してほしい気持ちはあるけれど、限られた時間の中でどう機会を渡せばいいのか悩んでいる」という声。出張や駐在といったアサインメントを前に、「負荷が大きすぎるかな……」と立ち止まってしまう。そんなリアルな迷いも語られました。
仕事と家庭をどう両立するかは、一人ひとりの状況や立場で違いはあっても、みんなが向き合っているテーマ。だからこそ、立場を越えて考え、話せる場の大切さが伝わってくる時間となりました。
上司の本音が、安心感につながった
パネルディスカッションで語られた上司の本音や葛藤は、多くの安心感を生んでいました。「上司も迷いながら日々向き合っている」と知ることで、部下側も“相談していい”という空気を感じ取れたようです。
対話ができる環境が、キャリア形成の後押しに
キャリアについての対話の大切さもあらためて印象に残りました。1on1やライフプランを共有する場がもっとあれば、自分の希望や悩みを安心して伝えられるのではないかという声も寄せられました。
このセミナーは、仕事と家庭の両立を支えるために、「制度」だけでなく「理解」や「対話」の土台づくりが欠かせないことを、改めて考えるきっかけとなりました。
はじまりは、「わかろうとすること」から

仕事と家庭の両立は、誰か一人で頑張るものではなく、チームや組織の理解と対話の中で築いていくもの。今回のセミナーは、そんな「お互いをわかろうとする」小さな一歩を後押しする時間になりました。
BeLiebeは今後も、一人ひとりが“自分らしく働ける選択肢”を持てる社会の実現を目指し、パートナー企業と共に取り組みを続けていきます。
- 株式会社BeLiebe(ビーリーブ)
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